シルビィ・ギエムが“もう今回限りでボレロは踊らない”と
2005年に最終公演を行なった時、仕事で行けず、
非常に残念なおもいでおりましたが、
2007年に亡くなった、モーリス・ベジャールの追悼で
もう一度踊るというので、今回は絶対にと思いチケッとを取りました。
で、昨日兵庫県立芸術文化センターに行ってきました。
なぜ、あれほど単純な動きに心が震えるのか?
研ぎすまされ、完璧に制御された動作は、わずかな動きでさえ
感動をもたらします。
前にNHKのアーカイブで、紅白歌合戦に出場していた美空ひばりの
古い映像を見ました。
デビューしたばかりの玉三郎が後ろで舞っていたのですが、
歌舞伎の華やかな衣装ではなく、化粧もせず、多分紋付だったと思います。
画面のすみに小さく映っていた玉三郎が、ただスッと手を持ち上げた
ただそれだけの動作が、あまりにも美しく、
芸の力のすごさを感じました。
今回、作曲家モーリス・ラベル、振り付け師モーリス・ベジャール
バレエダンサーシルビィ・ギエムの、
時代、世代を超えて人々の中にある美しいものに対する感動を
呼び覚ます力に圧倒されました。
人間は美しく素晴らしい。
その事にそれぞれが気付き忘れなければ、
もっと生きやすい世の中になるんじゃないかと思うのですが...
バレエこけし...?
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